起業家精神 in ベトナム第3弾「ビジョンを共有できる人が大切」ベトナムの起業家インタビュー

こんにちは、インターンの鈴木です。ベトナムにきてはや一ヶ月。生活には慣れましたがバイクには慣れない日々が続いています。ベトナムのバイクは本当に怖いです(笑)

さて、起業家精神 in ベトナム、今回は第3弾ということで、MobiTouch、創業者兼CEOのニー(NGUYEN KIM NHI)さんにインタビューしてきました。

ニーさんはもともと日本で働いておられて、その後ベトナムに帰国して会社を設立されました。

今回は非常にリアルな、「起業する」ということについて、聞くことができました。


 —はじめにニーさんのこれまでの経緯について教えてください。日本で働いていて、その後ベトナムに帰国して会社を始められたんですよね。

 

 そうですね。7年くらい日本で働いていました。2005年くらいにベトナムの大学(コンピュータサイエンス)を卒業して、日本の日立で一年エンジニアとして働きました。その後、別の会社に6年勤めて、そして2011年にベトナムに帰国しました。

 最初は個人的に受託をしていました。その後、2013年に会社を立ち上げました。

 

—Mobitouchさんの顧客は主に日本ですか?

 

 そうです。主に日本です。初めはゲームを中心に開発するつもりでしたが、収益が出なくて、スキルがある人材を集めるのも難しかったので、アプリやWEB中心に切り替えました。

  実は現在はアウトソーシングは50%で、あとは自社プロダクトです。ベトナム中心に展開しています。

 最初はアウトソーシングで初めて、資金を貯めて、自社プロダクトを始めました。

 

 —もう市場に出てるのですか?ウェブサイトにはのっていなかったのですが。

 

 そうですね、サイトにはのってないです。posapp というアプリです。これは非常に便利なアプリです。

 

 例えばレストランで、テーブルの席ごとにバーコードがあってそれをスキャンすると商品を選んで自動で注文できるというものです。そのデータは店用の管理アプリに表示できます。

 

 スタッフが確認して問題がなければキッチンのプリンターで印刷したりして、やり取りや会計ができます。レストラン(厨房含めて)全てをつなぐアプリです。

 これはもちろん従業員同士もデータを共有できます。なのでやりとりが非常にスムーズになり、伝達ミスが起こりにくくなります。

 

 今後このアプリをベトナムに普及させるだけではなく、東南アジアや日本への展開も考えています。

 

 —なるほど。面白いアプリですね! オフショアに戻りますが、どうやって他者と競合してこられたのですか?ベトナムにはたくさんオフショア会社がありますが。

 

 価格ですね。価格で勝負するしかないです。特にこの会社には私以外日本語ができる人がいないですから。(笑)

 

 —どうやって優秀なエンジニアを集めましたか?

 

 インターンシップを募集したりしてですかね。大学生のうちから囲い込めますから。でも実は、優秀なエンジニアというのはそれほど重要ではないと思っています。外部にも発注できますから。

 大切な人はビジョンを共有できる人を集めることです。優秀なエンジニアはすぐ転職してしまう可能性が高いです。なので、ビジョンの共有が一番大切です。優秀なエンジニアはひたすらお金を出さないと雇えないですけど、ビジョンを共有してくれる人はお金を出さなくても見つけることができます。

 献身的な人が一番大切です。その人は会社のビジョンを理解できる人です。他のスキルが足りない場合、外注ができますから。

 私は最初会社を立ち上げる時に、ビジョンを共有できる相棒と出会いましたが、それはゲームの分野でした(笑)

 

—途中から完全に方向転換したのですか?

 

 そうですね、1、2年後くらいに。ビジョンも変えました。財務情報が悪化しましたから。(笑)

 資金が一度全てなくなりました。案件も0です。その時は、タオさんや河本さんに助けてもらいました。他にも必死で案件を探しました。2年くらい前です。そこからなんとか立て直しました。

 諦めかけましたが、知り合いや家族からお金を借りて、なんとか生き残りました。なので私にとってお金はすごく大切です。今は自社プロダクトの売り上げがまだまだですから、アウトソーシングが大切です。アウトソーシングは大変ですけどね(笑)

 

—ニーさんのビジョンを教えていただけますか?

 

 posappをもっと広めていくことです。先にベトナムと、そして世界に。店向けと店の顧客向けに販売できるものも提供する予定です。

 日本にも近いうちに展開したいですね。

 —素晴らしいです。若い人にメッセージはありますか?

  まずは自分のスキルで資金を貯めて、そのあとに大きいアイデアを考えます。そしてスタートは小さくするといいと思います。

 そして何より大事なのはお金を生み出す商品を作ることです。収入が安定すれば機能拡張ができますから。先に収益計画はしておいたほうがいいです。

 

—本日はありがとうございました!

ニーさんは非常に気さくで優しい方ですが、壮絶な資金難を経験しておられただけに、非常に慎重で計画性のある方でした。やはり、会社を経営していくにあたり細かい資金繰りは避けられないということエオ改めて認識しました。

Mobitouchさんの自社製品 posapp(主にレストランがターゲットのデータ共有アプリ) のデモを見せていただいたのですが、非常に便利で面白い製品でした。現在ベトナムにて100店舗ほどで普及しているそうで、これからもっと営業に力を入れていくそうです!

また日本向けにオフショアも展開しておられるそうです!

Mobitouchさんのホームページはこちらです!

では今回はホーチミン空港近くにあるMobitouchさんにお邪魔しました!

 


ONETECHASIAではオフショア開発をしています。ぜひHPをご覧ください!